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2024年11月30日
苦難と成長
『道は開ける』(創元社)の中で著者のディール・カーネギーがエレベーターの中で車椅子に乗った足のマヒした人物との出会いを紹介しています。その人は障がいをもっているにも拘わらず、その顔は非常な優しさと快活さに輝いています。カーネギーはこの人を訪ねてその理由を聞きます。名前はベン・フォーストンといい、24歳の時に自動車事故に遭い、背骨に損傷を受けて両足がマヒしてしまったこと、そして最初は激怒し、自分の運命を呪ったそうです。ところが数年後、怒り続けることが苦しみ以外の何物をももたらさないことを知った彼は、ゆっくりと自分の新しい人生を築き始めたそうです。多くの本を読み、良い音楽を聴き、人生と人間というものを考察し始めたのです。彼は語ります。「生まれてはじめて私はこの世は私にとって何なのかを考察し、また価値に対する感覚を私のうちに発展させることができるようになりました。そして、私が今まで得ようと努力してきたほとんどのものはまったく骨折り甲斐のないものであったことが明らかになりました」と。彼はその後、車椅子に乗って演説し、ジョージア州の長官になりました。「事故は無慈悲な災難は無慈悲であったか」と問うと、彼は「ノー」と答えたそうです。詩編119編71節に「苦しみに遭ったのは私には良いことでした。あなたの掟を学ぶためでした」とあります。苦難を通してこそ、人は大切なことを示され、成長するものであることを教えられます。
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